当社では様々な生体試料をご案内しており、ヒト組織の生体試料もご提案が可能です。
新鮮凍結組織(FF)・ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織など、お探しの検体をご指定ください。
今回は健常者の脳組織と多系萎縮症(MSA)の脳組織のリストをご紹介します。
【組織リスト 内容】
・健常者の脳組織
・多系萎縮症(MSA)の脳組織

多系萎縮症(MSA:Multiple System Atrophy)
脳の神経細胞が変性し脱落する非遺伝性の病気です。
小脳や脳幹などの脳神経系に不可逆的な障害を起こす進行性の病気で、日本では40~50歳代の男性に多く、治療法が確立されていないため難病指定されています。
症状の出現によっておおよそ3種類の病名に分けられております。
1.線条体黒質変性症
50歳代の男性に多く、初期症状はパーキンソン病と似ています。神経障害の進行が早いので、発症してから数年で車いす生活になってしまいます。
2.オリーブ橋小脳萎縮症
40歳以上の男女に発生するのが特徴で、多系統萎縮症の中では1番患者数が多い病気です。歩行困難・痙攣・呂律障害が多くの症状です。
3.シャイ・ドレーガー症候群
多系統萎縮症の中でも1/3程度の患者数で、50歳以降の男性に多い病気です。尿失禁・失神・起立性低血圧などの自立神経障害が主な症状です。
組織は様々な研究に使用されます
新鮮凍結組織(FF)やパラフィン固定包埋(FFPE)組織は様々な研究で使われています。
FFPEは、形態保持力が優れており、組織を安定して保存でき、また長期室温でも保存が可能です。組織染色を行ったり、病理解析に用いられます。
FFは、核酸以外の検出感覚やタンパク質の抗原性を比較的高く維持することが可能です。免疫染色、in situハイブリダイゼーション、早期診断などに用いられます。
その他、別部位のヒト組織やがんなど疾患患者の組織もご紹介が可能です。
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